ポーセリンペインティング(西洋式陶磁器上絵付け、チャイナペインティングともいう)とは、専用絵具で彩色し、専用窯で800度前後で焼成するヨーロッパの伝統工芸です。マイセン、ヘレンド、KPM有名な窯元は様々あり、それぞれ異なる絵付けの手法があります。当教室ではロイヤルコペンハーゲンのペインターとして活躍された石井逸郎氏が主宰しているSCAN-TIPS(スカンティップス)の技法で描いていきます。オイルは水溶性を使用しており、みずみずしく爽やかで透明感があるのが特徴です。名だたる名窯の技法とは一線を画すSCAN-TIPS(スカンティップス)代表石井氏の技術は大変奥が深く、限りなく透明感を感じる爽やかさながら、きりっとひきしまる立体感、繊細さが表現できます。1年、2年で習得しきれる簡単な技術ではありませんが、少しずつ上の目標を定めながら描き続ける中で、作品が出来上がる喜びと、また更に追求したくなる課題が見つかり、この上絵付けの技術の高さと奥深さに魅了され続けます。ヨーロッパの伝統的な植物の図案を描く古典的な表現から、現代的で清潔感あるモダンな雰囲気に描けたり、幅広い表現ができるところが魅力の一つです。
Profile
神奈川県出身
2006年~SCAN-TIPSヘッドマスター講師高橋久美先生に師事し、チャイナペインティング(陶磁器上絵付、ポーセリンペインティングとも言う)の手ほどきを受け上絵付手法の基礎を学ぶ。
2014年~ロイヤルコペンハーゲンの日本人初のペインターとして活躍された石井逸郎氏(スタジオSCAN-TIPSスカンティップス)に師事。
2014年7月SCAN-TIPSマスター取得。
2016年SCAN-TIPSヘッドマスター取得。
2017年、初個展を開催。同6月よりチャイナペインティング教室arcoiris(アルコイリス) を主宰。
(スカンティップス/CRESTIPS認定支部教室)
Message
母が上絵付をしていた為、子供の頃から身近に絵付けの食器が沢山ありました。上絵付とひとことで言ってもたくさんの窯の技法があり、その中でも元ロイヤルコペンハーゲンのトップペインターの石井逸郎氏の描く限りない透明感と爽やかさと力強い絵に魅了され、上絵付の道に入りました。上絵付を始めて18年が過ぎましたが、描いては、完成した達成感と共に、また更なる高見を目指し、追及したくなる、その繰り返しがずっと続いているのがこの奥の深い技法であり、そこが一番の魅力だと私は感じています。
絵付けを始めてからは、それまで気がつくこともなかった道路の端に咲く小花や、新芽や若葉に目が向く様になり、秋は紅葉する葉が一枚一枚異なる変化をしていく様を見たり、茎の根元、葉のつき方、植物の見方がだんだん変わってきます。何気ない日常を楽しめる時間が増えたような気がします。
未経験だし・・・、絵なんて描いたことない・・・器用じゃないから・・・という方、心配いりません!決して簡単ではありませんが、コツコツ練習ができる方であれば、皆様必ず上手になります。コツコツの積み重ねが描く力に変わっていき、絵心を育てます。そして、作品が完成すると、また新たな目標が見えてきて、奥深い世界に魅せられます。世界にひとつ、自分だけの器で食卓を彩りませんか?
~2001年 |
幼少期をブラジル、スペインで過ごす。 スペイン国内の音楽祭、Santiago de Compostela夏期講習に参加。Manreza音楽コンクール ピアノ部門にて3位入賞、芸術への造詣を深める。音楽大学の卒業演奏は印象派 ドビュッシー |
2001年 |
音楽大学卒業 |
2006年5月より |
ポーセリンペインティングを習い始める。 SCANーTIPS認定支部教室 高橋久美先生に師事 ベーシックサクソン科、サクソンフラワー科、フローラ科を修了 |
2014年4月より | スカンティップス代表 石井逸郎氏に師事 |
2014年7月 | 第14回SCANーTIPS展 ”AQUA” 出展 マスター取得(講師資格) |
2014年12月 |
第15回SCANーTIPS展 フローラダニカ展第2章 出展 |
2015年9月 | デンマーク コペンハーゲン サマーセミナーに参加 |
2016年3月 |
第16回SCANーTIPS展 フローラダニカ展 最終章 出展 ヘッドマスター取得 |
2017年3月 |
個展開催 大崎IZUMOギャラリーにて |
2017年6月より | チャイナペインティング教室 arcoiris(アルコイリス) 主宰 |